初めて転職活動をしている人、またこれから面接が控えている人が「志望動機をどう答えていいのか?」と悩んでしまうケースは非常に多いです。
私はキャリアアドバイザー/人事採用として約6年間、1500名以上の書類や面談を対応してきました。また私自身も3回の転職活動を経験しておりますが、最初の転職活動では何度も失敗を繰り返し、たくさんの遠回りをしてきました。
そこでこの記事では、志望動機に悩んでいる人が誰しも簡単に答えられるよう「志望動機の基本」となる考え方から回答の仕方までまとめて開設します。
この記事を読めば「ゼロから志望動機の文章作成や面接官へ好印象を与えられる回答の仕方までに本当に必要な手順」が全て分かります。
私が6年かけて培ってきたキャリアアドバイザー/人事採用担当の経験や私自身の転職活動のノウハウを凝縮しました。「転職活動を成功させたい!」「志望動機をスムーズに答えたい!」方は最後まで読んでください。

キャリアアドバイザー/人事採用として約6年間、1500名以上の書類や面談を対応してきた私が詳しく解説します!
志望動機とは?

志望動機とは「応募先の企業や職種を志望する理由のこと」です。
数ある業界や職種、そしてたくさんの企業の中で「なぜ希望する業界や職種で働きたいのか?」「その中でもなぜウチが良いのか?」と面接官側は必ず疑問に感じます。またその問いに対し、曖昧な言葉や企業側と求める人材像と回答に乖離がある場合は「お見送り」と判断されることが多いです。
例えば志望動機を「御社でたくさんの人を支えたいからです」と回答した場合、「どういった人を?」「どうやって支えたいのか?」、「じゃあその人達を支えられる企業の中でもウチを選んだのか?」と応募先の企業やその職種を選んでいる理由に触れていないと、企業側も自社で活躍してくれるイメージができないでしょう。
志望動機は
- 業種や職種を選んだ理由
- 自身の就職活動の軸
- 企業に応募した理由
を整理した上で、具体的に回答していくことが求められます。

就職活動の軸や職種を選んだ理由などに「一貫性」をもたせることが重要です◎
業界や職種を選んだ理由を回答する

応募した企業の「業種」や自身が応募した「職種」を選んだ理由を回答することで、面接官がより納得感のある志望動機を回答することができます。
- 業種:「製造業」「卸売業」「小売業」のように同じような商品やサービスを提供している企業をカテゴリー化したものです。
- 職種:仕事の内容を分類したものです。例えば、「営業職」「技術職」「事務職」などがあります。
応募企業に興味があるということは、少なからずその業種にも興味があるという事であるという事です。その業種に興味を持った理由は自分の身近な体験などからでも問題ないです。

業種や職種に興味を持った理由を自分のスキルや過去の身近な経験から話を繋げていきましょう◎
また応募している職種を選んだ理由も回答する必要があります。業種に興味を持っていたとしても、製造職、営業職、バックオフィス関連職など仕事内容は様々です。職種を選んだ理由が回答できない場合、「この人は入社後に何をしたいのか分からない」と判断されてしまいます。
そこで回答するためには「やりたいこと(Will)」、「できること(Can)」、「やるべきこと(Must)」を整理し、自分の能力やキャリアの方向性を言語化すると回答しやすくなります。
- Will(やりたいこと): 自身の興味や情熱、実現したい目標など、内面的な欲求を表します。
- Can(できること): 自身のスキルや経験、知識など、実際に達成可能な範囲を表します。
- Must(やるべきこと): 組織や社会から求められる役割や責任、義務など、外部からの制約を表します。
自分がその職種で貢献できるポイントやキャリアの方向性を明確にすることで、応募企業内で長期的に活躍できる人材と判断されやすくなります。

「やりたいこと」、「できること」、「やるべきこと」を整理し、応募職種で自身が就業した際の貢献できるポイントを回答しましょう◎
自身の就職活動の軸を明確にしよう

現職・離職中の方に関わらず「転職活動の軸」を明確にする必要があります。
転職活動の軸とは、転職先を選ぶ際に最も重視する譲れない条件や価値観のことです。
- スキルを活かせる/興味のある業務内容
- 自身や企業の成長性長期就業が可能か
- 給与面/待遇面
- 職場の環境/社風
など今回の転職活動において自分が何を重視しているかを整理し言語化すると、自身がなぜ応募した企業が良いのか、自分が活躍できる職場がどこなのかが明確になり志望動機も回答しやすくなります。
また転職活動の軸に優先順位をつけることです。あれもこれもと全ての条件に当てはめようとすると、結果なぜ応募企業が良いのかが見えづらくなり志望動機に一貫性が無くなってしまいます。転職活動の軸の中でも「これが大事!」と感じる軸を順位付けしていきましょう。

特に優先順位において1番/2番になる項目は、自身の人生の価値観にも触れる外せないポイントになることが多いです。自己理解も深まる良いきっかけですので「なぜその転職活動の軸が重要なのか」の理由を掘り下げていきましょう◎
応募した企業がなぜ良いのか理由を考える

業種や職種、転職活動の軸が明確になったところで最後になぜ応募した企業が良いのかを回答する必要があります。業種や職種、転職活動の軸を元に企業を探したとしても、多数の企業が該当することが多いからです。
応募した企業が良い理由を回答する場合、
- 企業情報と自身の就職活動の軸を重ね、共感できるポイントを探す
- 求人票の業務内容を確認し、より自身が貢献できると感じたポイントを探す
上記2点の視点で応募企業が良い理由を明確にしていきます。
単に「企業理念に共感しました」だけでは、採用担当としては「理由が浅すぎる」とお見送りにしてしまう事もあります。企業理念や事業内容に共感したのであれば、自身の就職活動の軸や価値観と重なる部分がどこにあるのか?を明確に伝えることで、「ウチに興味を持ってくれている」「一貫性がある」と評価されやすくなります。
またどの企業も共通して採用したい人材は「事業に貢献してくれる人材」です。
求人票の業務内容や必要経験を確認し、自分の経験やスキルで貢献できるポイントを具体的にアピールしていきましょう。

企業側は「売上と利益の最大化」に貢献してくれる人材を求めています。営業職、事務職、製造職など職種問わず売上/利益に貢献できるポイントを発信できるようにしましょう!
まとめ

志望動機を考える際はいきなり志望動機を考えるのではなく、まずは自身の転職活動の軸やスキルの棚卸をすること、つまり「自己分析・自己理解」から始め、明確にしていくことが重要です。
自分は何に興味があるのか/何ができるのかを明確にし、その上で企業が求める人材像を求人票から確認し、入社後に活躍できるイメージを志望動機の中に盛り込み具体的に伝えていきましょう!


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